食事中にできる健康維持の方法

人は基本的には健康であることが当たり前だと考えていることが多く、いざ体調を崩したり、病気になったりすると改めて健康に生活を送っていることへの有り難みを感じるものです。そのため、人によって常日頃の健康意識に差があるのも仕方のないことだと私は思います。

健康維持のためには何をすれば良いのか、どんな方法があるのか、調べてみると色々な情報が溢れています。その中から自分にあったものを選ぶというのは難しいことでしょう。
そこで、誰でも簡単に、お金もかけずにできる方法として私がおすすめしたいのは「よく噛む」ことです。「食べ物を口に入れたら30回噛むこと」というルールはこの一つ。食事をする時の噛むという行為で健康効果が違ってくるのです。

噛むことで唾液が分泌されます。その唾液に含まれるペルオキシターゼという酵素には食品の発ガン性を抑える働きがあるので、ガン予防に繋がることになります。
もう一つ、唾液に含まれる成長ホルモンの一種であるパロチンには歯や骨の再石灰化を助けたり、皮膚の新陳代謝を促す働きがあるので身体の老化防止に繋がるのです。

そして「よく噛む」ことで肥満の予防にもなります。満腹中枢が刺激され、脳に満腹感が伝えられるので食べ過ぎを自然と防ぐことができるのです。噛まずに早食いすると満腹中枢がなかなか刺激されないのでたくさん食べることができ、太りやすくなってしまいます。
満腹中枢の他にも、脳神経が刺激されることで脳に流れる血液量が増え、脳を活性化させることもできます。これは認知症の予防になり、認知症になる確率が格段に違うと言われています。

「噛む」と言う食事中に誰でも簡単にできる健康維持の方法を実行してみる価値はあるのではないでしょうか。